- 2025/10/28 掲載
米国株式市場=主要3指数が連日最高値、米中貿易摩擦巡る懸念後退
[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米国株式市場は主要3指数が前営業日に続き終値で最高値を更新し、S&P総合500種は初めて6800台で取引を終えた。トランプ米大統領と中国の習近平国家主席の会談が30日に予定される中、米中貿易摩擦を巡る懸念が和らいでいる。
今週は米ハイテク大手が四半期決算を発表する。また、28─29日の連邦公開市場委員会(FOMC)では、0.25%ポイント利下げがほぼ確実視されている。
米中首脳は30日の会談で、米国による100%の対中追加関税を回避し、中国のレアアース輸出規制を延期する可能性のある枠組みを決定する見通しだ。 貿易摩擦を巡る懸念が後退したことを受け、投資家の不安心理を示す「恐怖指数」(VIX指数)は約1カ月ぶりの水準に低下した。 ベセント米財務長官は週末のテレビ番組で、中国による米国産大豆購入やレアアース輸出を巡る合意について言及した。 ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートのシニアグローバルマーケットストラテジスト、スコット・レン氏は、30日の首脳会談に加え、ベセント氏の発言が米中の緊張緩和に対する期待を高めたと指摘した。 今週は超大型ハイテク株「マグニフィセント・セブン(M7)」のうちマイクロソフト、アップル、アルファベット、アマゾン・ドット・コム、メタ・プラットフォームズの5社が決算を発表する。 前出のレン氏は「市場が期待しているのは、人工知能(AI)への設備投資が実を結び、AIから収益が上がっていると確認することだ」と述べた。
アルファベットが3.6%高となる中、通信サービスが2.3%上昇。情報技術も2%高で最高値を更新し、フィラデルフィア半導体指数は2.7%上昇した。
データセンター向けのAIチップ2種を発表した半導体大手クアルコムは11%急伸。エヌビディアも2.8%高となった。
電気自動車(EV)大手テスラは米中協議を巡る楽観的な見方を背景に4.3%上昇。
アリババ・グループ・ホールディングや京東集団(JDドットコム)、PDDホールディングス、百度(バイドゥ)など中国企業の米上場株も買われた。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.74対1の比率で上回った。ナスダックでも1.21対1で値上がり銘柄が多かった。 米取引所の合算出来高は197億6000万株。直近20営業日の平均は208億5000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 47544.59 +337.47 +0.71 47412.80 47564.52 47375.96
前営業日終値 47207.12
ナスダック総合 23637.46 +432.59 +1.86 23537.32 23658.66 23493.96
前営業日終値 23204.87
S&P総合500種 6875.16 +83.47 +1.23 6845.46 6877.28 6843.94
前営業日終値 6791.69
ダウ輸送株20種 15663.16 +208.50 +1.35
ダウ公共株15種 1144.30 -2.88 -0.25
フィラデルフィア半導 7167.98 +191.04 +2.74
体
VIX指数 15.79 -0.58 -3.54
S&P一般消費財 1939.35 +29.19 +1.53
S&P素材 561.07 -1.43 -0.25
S&P工業 1318.48 +7.82 +0.60
S&P主要消費財 878.60 -2.39 -0.27
S&P金融 886.77 +3.22 +0.36
S&P不動産 268.80 +0.72 +0.27
S&Pエネルギー 676.77 +2.01 +0.30
S&Pヘルスケア 1705.79 +4.74 +0.28
S&P通信サービス 437.35 +9.82 +2.30
S&P情報技術 5904.72 +117.01 +2.02
S&P公益事業 465.28 +1.27 +0.27
NYSE出来高 11.80億株
シカゴ日経先物12月 ドル建て 50575 - 15 大阪比
限
シカゴ日経先物12月 円建て 50485 - 105 大阪比
限
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