- 2025/10/28 掲載
BNPパリバ、第3四半期利益は予想未達 統合費用と不良債権増で
[パリ 28日 ロイター] - 仏大手銀行BNPパリバが28日発表した第3・四半期決算は、純利益が30億4000万ユーロ(35億5000万ドル)と、同社がまとめたアナリスト予想の平均(30億9000万ユーロ)を下回った。
今年51億ユーロで買収したアクサのファンド部門アクサ・インベストメント・マネジャーズの統合費用がかさんだことに加え、不良債権処理に伴う引当金が増加したことが響いた。
収入は5.3%増の126億ユーロで、これも予想の128億ユーロに届かなかった。
アクサ・インベストメントの統合費用を6億9000万ユーロと見積もった。第3・四半期はアクサ・インベストメントの影響が初めて業績に反映された。
第3・四半期の不良債権引当金は前年同期比24%増の9億0500万ユーロと、予想と一致した。グローバル・マーケット部門における「特定の信用状況」が要因だと説明した。同部門単独の引当金は前年の1100万ユーロから1億9000万ユーロに急増した。
ジャンローラン・ボナフェ最高経営責任者(CEO)が事業拡大の柱と位置づける投資銀行部門は、収入が4.5%増の44億6000万ユーロとなった。債券・為替・商品トレーディングは3.7%増だった。いずれも予想と一致した。
高金利が追い風となり、ユーロ圏における純金利マージンは4.5%上昇した。
個人向け銀行業務の収益性改善が見込まれることから、2025年の純利益目標を122億ユーロ超に維持するとともに、28年までに有形自己資本利益率(ROTE)を13%にするという見通しも据え置いた。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR