• 2025/10/28 掲載

午後3時のドルは151円後半に下落、日米財務相会談の米財務省声明が下押し

ロイター

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Atsuko Aoyama

[東京 28日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から1円弱のドル安/円高の151円後半で推移している。昨夜の日米財務相会談に関する米財務省の声明で、午前中からじり安で推移していたドル/円相場が一段と下押しされたとの声が聞かれた。軟調な日経平均でドル売り/円買いが進んだとの見方もある。

朝方に152円後半で推移していたドルは、日経平均の下落などをながめ、朝方からじりじりと水準を切り下げる展開となった。午後になって、米財務省声明が発表されると、一段と下げが深まり、152円を割り込んだ。

昨夜は日米財務相会談後、片山さつき財務相が金融政策に関して「直接的な話題にはならなかった」としたほか、為替についても「機微にわたる話は出なかった」と説明していただけに、ベセント米財務長官の為替に関する考えを「片山財務相とも話し、これまでの方針を確認したことが材料視された」(国内銀行のストラテジスト)との見方が聞かれた。

米財務省の声明によると「ベセント氏は会談で、健全な金融政策の策定とコミュニケーションがインフレ期待の安定維持と為替レートの過剰な変動を防ぐ上で重要な役割を果たすことを強調した」。その上で、アベノミクス導入から12年が経過し、状況が大きく変化しているため、この点は極めて重要だと指摘したとしている。

米財務省による声明はこれまでの米側の主張と大きな変化はないとみられているものの、「米国側からのプレッシャーが意識され、ドル安/円高が進んでいる」(三井住友銀行チーフ為替ストラテジストの鈴木浩史氏)との見方が聞かれた。ただ、トランプ米大統領の訪日で協議が進んでいるとみられる対米投資の詳細がまだ公表されておらず、週内は日米中銀の金融政策決定も控えるため、「下げに勢いがつくとは考えにくい」(同)との見方がある。

午前中には積極財政推進の要とみられていた城内実成長戦略相が、為替相場が円安傾向にあることについて、家計・企業の実質購買力を低下させる面があると指摘したことが「サプライズ」(前述の国内銀ストラテジスト)と受け止められ、ドル売り/円買いにつながったとの声も聞かれた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 151.91/151.9 1.1663/1.16 177.18/177.

2 65 20

午前9時現在 152.69/152.7 1.1650/1.16 177.91/177.

1 52 92

NY午後5時 152.87/152.8 1.1643/1.16 178.01/178.

8 47 04

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