- 2025/10/29 掲載
豪CPI第3四半期は急加速、コア前期比+1.0% 利下げ観測後退
オーストラリア準備銀行(中央銀行)は来週に理事会を開くが、市場が予想する利下げ確率はCPI発表前の40%から8%に急低下した。また、豪ドルは0.2%上昇し、0.66米ドル。豪3年債先物は11ティック下落し、2週間ぶりの安値を付けた。
前年比の上昇率は3.2%で第2・四半期の2.1%から急加速し、中銀の目標レンジである2─3%の上限を上回った。予想は3.0%だった。
さらに、コアインフレ率の指標として注目されるトリム平均値は前期比1.0%上昇し、予想の0.8%上昇を大きく上回った。0.6%程度と見込んでいた中銀にとっては悪いニュースとなった。
前年比上昇率は前期の2.7%から3.0%に加速。トリム平均値が前年比で加速したのは22年後半以来となった。
豪中銀のブロック総裁は27日、コアインフレ率が0.9%になれば予測から「大きく外れる」ことになると述べ、来週の理事会で金利を引き下げるかどうかを判断する際に検討しなければならないとの認識を示していた。
第3・四半期の最大の押し上げ要因は9%上昇の電気料金。また、不動産所有者の自治体支払い額は6.3%上昇し、14年以来の高い伸びとなった。
サービス価格も前年比3.5%上昇し、住宅の賃貸価格と医療サービスがけん引した。
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