- 2025/10/29 掲載
ロシア、来年は大幅な利下げ余地 インフレ目標接近で=中銀総裁
[モスクワ 28日 ロイター] - ロシア中央銀行のナビウリナ総裁は28日、インフレ率が目標の4%に近づいていることから、来年に政策金利を引き下げる余地は大きいと述べた。
中銀は昨年、政策金利を2000年代初め以来の高水準となる21%まで引き上げたが、今年6月から段階的に引き下げており、24日の理事会では50ベーシスポイント(bp)下げて16.5%とした。
それでも多くの企業は金利が高すぎると訴えており、借り入れができないために経済が減速しているという。
ナビウリナ氏は下院で、利下げサイクルは「来年いっぱい続く」と述べた。
また、中銀の最新予測では「来年は状況が好転し、インフレ目標への回帰も確実だとみており、大きな引き下げ余地が生じる」ことを想定していると述べた。
さらに、政策緩和を時期尚早に実施すれば経済に悪影響が出るとした上で、引き下げ余地はインフレ率とインフレ期待次第になると述べた。
中銀は24日、付加価値税(VAT)引き上げの影響などを踏まえ、26年のインフレ率予想を従来の4%から4─5%に、平均金利予想も12─13%から13─15%に引き上げた。
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