- 2025/10/29 掲載
スズキ、軽EV26年度内に量産化 価格競争とは「距離置く」と社長
[東京 29日 ロイター] - スズキの鈴木俊宏社長は29日、ジャパンモビリティショーで、電気自動車(EV)の軽自動車について2026年度内の量産化を目指す方針を示した。一方、軽EVにおける価格競争からは「距離を置きたい」と述べた。
同社はモビリティショーに、量産化を目指す軽自動車規格のEV「Vision e-Sky」の試作車を出展した。鈴木社長によると価格は未定で、「他社(の製品)を見ながら決定する」という。
会見では、日本市場への中国勢の参入とそれに伴う価格競争に関連し「勝算はあると考えているか」などといった質問が出た。鈴木社長は「利益なき事業の繁栄はない。利益なき競争は何のためにするのか」と述べ、価格競争からは一線を画す考えを改めて示した。
軽EVを巡っては、中国EV最大手の比亜迪(BYD)が日本で来年、新型車を投入予定で、モビリティショーで初披露した。
スズキにとって最大市場であるインドについて、鈴木社長は「数年でみると、これまでと同じくらいか、若干下回るレベル」だとの見方を示し、今後は米国の関税措置の影響などを見極めたいと指摘。同国での今期の四輪販売は「計画通りか、若干上回るか、微妙なところ」と明らかにした。
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