- 2025/10/29 掲載
UBS、第3四半期純利益は予想上回る74%増 ディール活発化
[チューリヒ 29日 ロイター] - スイス金融大手UBSが発表した第3・四半期決算は、純利益が74%増の25億ドルとなり、コンセンサス予想の12億9000万ドルを大幅に上回った。世界的な関税の混乱による金融市場のボラティリティーと合併・買収(M&A)活動の活発化により、収入が増加した。
同社はまた、今年30億ドルの自社株買い計画と2026年の財務目標に自信を持っていると表明。一方、マクロ的な不確実性、スイスフラン高、米関税引き上げがスイス経済の先行きを不透明にしていると指摘した。
第4・四半期のディール活動は引き続き健全と予想。ただ「見通しに対する自信が試されるにつれ、センチメントは急速に変化する可能性がある」と述べた。
米政府機関の閉鎖が長引けば資本市場活動が遅れる可能性があるとも付け加えた。
UBSはこのほか、クレディ・スイス債(165億フラン相当)の無価値化(全額減損)を違法としたスイス裁判所の判断を不服として上訴する意向を示した。この裁判に関して引当金を計上する予定はないという。
グローバル・ウェルス・マネジメント部門に380億ドル、アセットマネジメント部門に180億ドルの純新規資金を呼び込み、投資資産総額は7兆ドルに近づいた。
アジアからの旺盛な資金流入が米州における資金流出を相殺した。
投資銀行部門ではグローバル・バンキングの収入が前年同期比52%増、トレーディングが14%増となり、ディールメーキング活動の再開に伴い、両事業にとって記録的な第3・四半期となった。
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