- 2025/10/31 掲載
電力大手、7社増益=燃料価格「期ずれ」で―中間決算
電力大手10社の2025年9月中間連結決算が31日に出そろい、東京電力ホールディングス(HD)や東北電力などを除く7社が増益だった。発電用燃料の価格下落が電気料金に遅れて反映される「期ずれ」による利益拡大が大きく影響した。東京電力HDは、中間期で過去最大の赤字を計上した。
四国電力は営業利益や純利益が過去最高。伊方原発3号機が定期検査による停止がなく、発電量が増えたことで火力発電の燃料費が抑えられた。中国電力も島根原発2号機の稼働が収益向上につながった。
一方、東北電力は減収減益。女川原発2号機の再稼働は収支改善につながったものの、競争激化による販売電力量の減少が響いた。東京電力HDは福島第1原発の溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出しに関連した特別損失の計上で赤字決算となった。
中部電力は子会社が三菱商事と進めていた洋上風力発電の撤退に伴い136億円の損失を計上した。林欣吾社長は28日の記者会見で、損失について「今後の状況によっては増える可能性もある」との認識を示した。
【時事通信社】
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