• 2025/11/01 掲載

12月利下げは不要、今週の利下げも不要だった=米ダラス連銀総裁

ロイター

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[31日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のローガン総裁は31日、米連邦準備理事会(FRB)は週内に開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げすべきではなかったとし、次回12月会合でもすべきではないとの見解を示した。労働市場は「均衡」しており直ちに支援を必要とする状況にないほか、インフレ率がFRB目標の2%を上回る水準で長期間にわたり高止まりする可能性があることを理由とした。

ローガン総裁はダラス連銀の銀行カンファレンスで行った講演原稿で「今回の経済見通しから、利下げは必要とされていない」と指摘。「今週(FOMCでの)利下げの必要性は感じていない。インフレ率が予想よりも急速に低下するか、労働市場がより急速に冷え込むという明確な証拠がない限り、12月の追加利下げは難しいだろう」と述べた。

また、「労働市場に対するリスクは主に下振れ方向にある」とし、企業による最近の一時解雇(レイオフ)の発表を注視していると言及。株価の急落や政府閉鎖の予想以上の長期化が消費支出と経済活動にリスクをもたらす可能性があるとしつつ、「雇用に対する残存リスクは、われわれが注意深く監視し、それが顕在化する可能性が高まった場合に対応できるものである」とし、現時点でさらなる先制措置を必要とするものではないとの見方も示した。

インフレ率は危機的な水準には至っていないものの、依然として高すぎ、FRBの目標である2%に回帰するペースが遅すぎるとした上で、「国民に対するわれわれの義務は、このコミットメントを果たすことだ」との考えを改めて示した。

一方、ローガン氏は、FRBによるバランスシート縮小終了決定は支持すると表明した。マネーマーケット金利の上昇は、バランスシートが正常な規模にかなり近づいていることを示していると述べた。実際、短期市場金利の上昇が一時的でないことが証明されれば、FRBは銀行準備金を十分に保つために資産購入を再開する必要があるとも述べた。

また、フェデラルファンド(FF)金利の目標設定を止めるべきだという見解を改めて表明。トライパーティ一般担保レート(TGCR)などの目標設定に移行すべきだとした。

FRBは今週28─29日に開催したFOMCで25ベーシスポイント(bp)の利下げを決定。また、短期金融市場の流動性の逼迫や準備金水準の低下を示す兆候を受け、バランスシートの縮小を終了すると発表した。

ローガン氏は今年、FOMCで投票権を持たない。

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