- 2025/11/04 掲載
 
午後3時のドルは153円後半、9カ月ぶり高値更新後に反落
[東京 4日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の153円後半で取引されている。一時154円半ばまで上昇し、9カ月ぶり高値を更新したが、当面の上値めどとされる155円に近づくと戻り売りが優勢になり、153円後半まで反落した。
ドルは米連邦公開市場委員会(FOMC)後の堅調地合いが続き、午前の東京市場で一時154.48円まで上昇。今年2月13日以来、約9カ月ぶり高値を更新した。米2年債利回り、10年債利回りがともに1カ月ぶり高水準へ上昇したことも押し上げ要因となった。
ドルは対円以外でも強含みで、ユーロやスイスフランに対してはほぼ同時に3カ月ぶり高値を更新。対豪ドルでは1週間半ぶり高値を付けた。
豪ドルの下げについては、オーストラリア準備銀行(中央銀行)がこの日の理事会で、予想通り金利を据え置いたものの「追加利下げ見通しの不透明感が払しょくできない」(外銀アナリスト)として、売りが強まった面もあった。
ドル/円が高値更新後に買い一服となると、午後に入り、次第に利益確定売りに押された。下落過程で片山さつき財務相の円安けん制発言が伝わったこともあり、153円後半まで下げ幅を広げた。
財務相は最近の円相場について「一方的で急激な動きがみられている」とし、「高い緊張感を持って見極めている」などと述べた。ドルは日米中銀会合前の水準から3円弱上昇している。
三菱UFJ信託銀行資金為替部上級調査役の岡田佑介氏は、ドルは当面、もみあいながらも円安が主導する形で、155円乗せを試す展開になると予想する。「155円台まで目立ったテクニカル的な抵抗線が見当たらないが、ドル指数が節目の100に近づいており、戻り売りが出やすくなる」と話していた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 153.73/153.74 1.1512/1.1513 176.99/177.00
午前9時現在 154.21/154.22 1.1517/1.1520 177.63/177.64
NY午後5時 154.21/154.23 1.1519/1.1520 177.62/177.68
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