- 2025/11/06 掲載
米国株式市場=反発、堅調な決算・指標がバリュエーション懸念相殺
[ニューヨーク 5日 ロイター] - 米国株式市場は反発して取引を終えた。ハイテク株の割高なバリュエーションに対する懸念が和らいだほか、好決算や予想を上回る経済データを受けて投資家のリスク選好が高まった。
幅広い銘柄に買いが入り、主要3指数はいずれも上昇。ハイテク株とハイテク関連モメンタム株が上げを主導した。
人工知能(AI)関連ハイテク株はここ数カ月、株式市場を記録的な高値に押し上げ、バリュエーションを巡る懸念が高まっていた。前日には米銀行大手トップが相場調整リスクを警告したことから、S&P総合500種とナスダック総合は10月10日以来の大幅な下落率を記録した。
ただ、それでも投資家はこうした急落を健全な利益確定売りとみている。
ウェススパイア・アドバイザーズのシニアバイスプレジデント、オリバー・パーシェ氏は「バリュエーションに対する懸念は非常に正当で、10%から15%の短期的な調整はいつでも予想されるべきものだ」と指摘。
「投資家の間では相場が下落しても一時的ですぐに回復するため、押し目は買いで心配はいらないという考え方が少なからずある」と語った。
米ADPリサーチ・インスティテュートが5日発表した10月の全米雇用報告によると、民間雇用者数は大幅に回復し4万2000人増となった。
また米供給管理協会(ISM)が5日発表した10月の非製造業総合指数は52.4と、8カ月ぶりの高水準を付けた。
第3・四半期決算シーズンは終盤に向けて本格化している。LSEGのデータによると、S&P500種構成企業のうち379社が決算を発表し、その83%が市場予想を上回っている。
ファストフードチェーン大手マクドナルドが5日発表した第3・四半期決算は割安セットなど手頃な価格のメニューが需要を取り込み、世界の既存店売上高が3.6%増と予想を上回った。株価は2.2%上昇した。
バイオ医薬品会社アムジェンは7.8%上昇。利益が予想を上回った。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)は利益率目標を引き上げたものの、株価は2.0%下落した。
AI向けサーバーを製造するスーパー・マイクロ・コンピューターは決算がさえず、株価は11.3%急落した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.09対1の比率で上回った。ナスダックでも1.84対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は191億7000万株。直近20営業日の平均は209億6000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 47311 +225 +0. 47097 4746 47041
.00 .76 48 .31 0.36 .31
前営業日終値 47085
.24
ナスダック総合 23499 +151 +0. 23358 2363 23286
.80 .16 65 .08 6.53 .87
前営業日終値 23348
.64
S&P総合500種 6796. +24. +0. 6769. 6829 6763.
29 74 37 77 .78 11
前営業日終値 6771.
55
ダウ輸送株20種 16051 +151 +0.
.45 .15 95
ダウ公共株15種 1113. +0.1 +0.
35 3 01
フィラデルフィア半導体 7190. +210 +3.
27 .69 02
VIX指数 18.01 -0.9 -5.
9 21
S&P一般消費財 1981. +21. +1.
47 92 12
S&P素材 539.0 +2.8 +0.
9 9 54
S&P工業 1296. +5.1 +0.
30 3 40
S&P主要消費財 847.0 -2.1 -0.
3 1 25
S&P金融 873.8 +2.4 +0.
9 9 29
S&P不動産 257.8 -0.1 -0.
2 5 06
S&Pエネルギー 668.4 +1.2 +0.
0 3 18
S&Pヘルスケア 1696. +7.4 +0.
33 8 44
S&P通信サービス 428.9 +6.8 +1.
2 9 63
S&P情報技術 5843. -4.5 -0.
13 8 08
S&P公益事業 450.9 +0.1 +0.
0 6 03
NYSE出来高 14.52
億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 5128 + 大阪比
0 750
シカゴ日経先物12月限 円建て 5120 + 大阪比
5 675
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