- 2025/11/07 掲載
GPIF、7―9月期運用益は14.4兆円 株高で黒字幅拡大
[東京 7日 ロイター] - 公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が7日に発表した2025年7─9月期の運用収益は14兆4477億円となった。国内外の株価上昇を受けて、前の期(4─6月期)の10兆2054億円から黒字幅が拡大した。
7─9月期の収益率はプラス5.52%。米国のAI(人工知能)関連株の好決算や日米の関税合意、経済対策期待を背景に、国内外の株価指数が総じて上昇した。海外金利は欧州では財政懸念により上昇、米国では連邦準備理事会(FRB)の利下げで低下するなどまちまちの動きとなったが、外国債券も収益に寄与した。日銀の追加利上げ観測で国内金利は上昇し債券価格は下落、日米欧の金利差は縮小したものの、円安が進み収益を下支えしたという。
自主運用を始めた01年度からの累積収益額は180兆1843億円だった。9月末の保有比率は国内債券26.29%、外国債券24.16%、国内株式24.45%、外国株式25.10%となり、いずれもGPIFが定める指針の範囲内に収まった。
GPIFは長期的な安定収益を確保するために定めた基本ポートフォリオを重視しており、その構成比から大きく乖離(かいり)しないよう、値上がりした資産を売却し、値下がりした資産を購入するなどのリバランスを行っている。
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