- 2025/11/10 掲載
コメ卸2社、精米工場を共同運営=需要減に備え佐賀に新会社
コメ卸大手の神明(東京)と木徳神糧は10日、精米事業で協力すると発表した。来年4月に両社出資の新会社を佐賀県鳥栖市に設立し、工場を共同運営。木徳の福岡工場(福岡県新宮町)の機能を移転する。コメの需要減を見込み、精米コストの抑制を図る。
今年、玄米の状態で保管されていた政府備蓄米の放出により、精米工場はフル稼働となった。ただ、少子化によるコメ消費の落ち込みが避けられず、コスト負担もかさむ中、効率的な工場運営が必要と判断した。
記者会見で、木徳の鎌田慶彦社長は「業界内で同じ設備を使うニーズは大きい」と指摘。九州以外での展開や他社の参加も検討する考えを示した。
2025年産の新米価格は高止まりしている。神明の藤尾益雄社長は「販売の進捗(しんちょく)は非常に悪い」と述べ、精米事業効率化の必要性を強調した。
【時事通信社】 〔写真説明〕精米事業での共同出資会社設立を発表した神明の藤尾益雄社長(右)と木徳神糧の鎌田慶彦社長=10日午前、東京都中央区
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