- 2025/11/14 掲載
上場地銀、8割超が増益=貸出金利息拡大―73社の中間決算
上場地方銀行・グループ73社の2025年9月中間決算が14日に出そろい、連結純利益(一部は単体ベース)が増益だったのは8割超に上った。日銀の利上げによって「金利のある世界」が到来したことで、貸出金利息が拡大した。株高を背景に株式売却益も膨らみ、純利益の合計は8373億円と前年同期比27.1%増えた。
千葉銀行やめぶきフィナンシャルグループは中間期として過去最高益を記録した。千葉銀の米本努頭取は「総じて好調な結果だった」と振り返った。
59社が増益を確保し、1社が黒字に転換した。13社が減益だった。26年3月期通期の連結業績予想を上方修正する銀行・グループも相次いだ。
一方、金利上昇の「副作用」も目立つ。保有国債の価格下落で膨らんだ含み損の処理が進み、国債等関係損益は大半が赤字だった。
利上げにより、貸し出しの原資となる預金の調達コストも膨らんだ。メガバンクなどとの預金獲得競争も激化しており、愛媛銀行の西川義教頭取は「なかなか貸出金利の上昇が増益につながるような状況ではない」と語った。
【時事通信社】
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