- 2025/11/20 掲載
NY外為市場=円一時10カ月ぶり安値、片山財務相の発言にらみ
片山財務相を含む政府閣僚は19日、日銀の植田和男総裁と会談。片山氏が市場動向に対して「高い緊張感をもって注視するとともに、市場とも丁寧にコミュニケーションをとっていくことを再確認した」とする発言を受け、円は下落した。
円は0.92%安の156.975円となった。午後の取引で一時、対ドルで1月中盤以来の安値を記録した。
スコシアバンク(トロント)のチーフ外為ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「短期的な観点から見ると、円は引き続き低調なパフォーマンスを示しており、ファンダメンタルズからはかなり大きく乖離(かいり)している」と指摘。為替介入が現実味を帯びつつあるとの見方を示唆した。
一方、ドルは大半の主要通貨に対して小幅に上昇。米連邦準備理事会(FRB)による10月28─29日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容が材料視されたとみられる。こうした中、市場は来月会合での利下げの手掛かりを得ようと、20日に予定される米雇用統計の発表を注視している。
CMEのフェドウオッチによると、金利先物市場が織り込む12月会合での25ベーシスポイント(bp)の利下げ確率は33%と、前日の42.4%から低下した。
主要通貨に対するドル指数は0.59%高の100.17となった。ユーロは0.47%安の1.1526ドル。
ポンドは対ドルで0.71%安の1.3050ドル。一時、14日以来となる安値を付けた。英国立統計局(ONS)が発表した10月の消費者物価指数(CPI)は前年比伸び率が5月以来初めて低下した。
ドル/円 NY終値 157.15/157.17
始値 156.10
高値 157.18
安値 156.05
ユーロ/ドル NY終値 1.1536/1.1540
始値 1.1586
高値 1.1591
安値 1.1519
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