- 2025/11/26 掲載
米国株式市場=続伸、ダウ664ドル高 利下げ観測高まる
[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米国株式市場は続伸して取引を終えた。一連の経済指標が12月の利下げを支持する内容となったことが背景。
主要3指数は全てプラス圏で引け、優良銘柄で構成されるダウ工業株30種が上げを主導した。一方、人工知能(AI)関連のトップ企業であるエヌビディアの株価が下落し、ハイテク株中心のナスダック総合の上げは限定的だった。
エヌビディアは2.6%下落、フィラデルフィア半導体指数は0.2%の小幅高にとどまった。
商務省と労働省がそれぞれ発表した9月の小売売上高と卸売物価指数(PPI)は、消費の軟化とインフレの鈍化傾向を示した。
コンファレンス・ボード(CB)が発表した11月の消費者信頼感指数は前月から低下し、4月以来の低水準となった。市場予想も下回った。
マーフィー&シルベストの市場ストラテジスト、ポール・ノルテ氏は「前回の会合では、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長は(経済データの不足を理由に)、次回会合で金利を据え置く可能性を示唆した」と指摘。
「その後、政策当局者らが講演し、『12月には何も行わない』から『雇用市場に深刻な弱さが見られるため、12月に利下げが必要だ』に変わった」と述べた。
金融市場もこれに同意しており、12月に利下げが実施される確率は1週間前の50.1%に対し、現在は84.7%となっている。
S&P総合500種の主要11セクターではヘルスケアが上昇率トップだった一方、エネルギーの下落率が最大となった。
小売売上高が予想を下回り、消費者信頼感指数も弱い内容だったため、消費セクターの健全性を巡る懸念が高まったが、一部小売企業の業績がおおむね良好なことから、S&P500小売指数は2.0%上昇した。
百貨店チェーンのコールズとアパレル大手アバクロンビー・アンド・フィッチは通期利益見通しの上方修正が好感され、株価はそれぞれ42.5%、37.5%急伸した。
グーグルの親会社アルファベットは1.5%上昇。メタ・プラットフォームズが数十億ドルを投じてグーグルのAI半導体を自社のデータセンターで使用する方向で同社と協議を進めていると、米ネットメディアのジ・インフォメーションが報じた。さらにメタは来年までにグーグル・クラウドで同半導体をレンタルすることについても協議しているという。メタの株価は3.8%上昇した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を4.05対1の比率で上回った。ナスダックでも2.59対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は166億8000万株。直近20営業日の平均は197億8000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 47112 +664 +1. 46482 4718 46341
.45 .18 43 .36 2.90 .35
前営業日終値 46448
.27
ナスダック総合 23025 +153 +0. 22802 2307 22587
.59 .59 67 .85 0.09 .11
前営業日終値 22872
.01
S&P総合500種 6765. +60. +0. 6697. 6776 6659.
88 76 91 03 .40 98
前営業日終値 6705.
12
ダウ輸送株20種 16401 +363 +2.
.15 .90 27
ダウ公共株15種 1106. -7.1 -0.
46 9 65
フィラデルフィア半導体 6714. +10. +0.
18 98 16
VIX指数 18.56 -1.9 -9.
6 55
S&P一般消費財 1888. +35. +1.
03 57 92
S&P素材 553.5 +6.6 +1.
4 9 22
S&P工業 1283. +15. +1.
74 88 25
S&P主要消費財 868.8 +12. +1.
3 75 49
S&P金融 872.5 +10. +1.
0 27 19
S&P不動産 260.0 +1.9 +0.
1 0 74
S&Pエネルギー 673.1 -4.6 -0.
1 4 68
S&Pヘルスケア 1847. +39. +2.
27 08 16
S&P通信サービス 456.2 +7.3 +1.
0 3 63
S&P情報技術 5599. -1.5 -0.
52 4 03
S&P公益事業 448.9 -1.5 -0.
2 6 35
NYSE出来高 12.58
億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 4918 + 大阪比
0 580
シカゴ日経先物12月限 円建て 4914 + 大阪比
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