- 2025/12/02 掲載
英中銀、銀行の自己資本比率要件を1%引き下げ
[ロンドン 2日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)は2日、銀行の中核的自己資本(Tier1)比率の要件を14%から13%に引き下げると発表した。
Tier1比率の要件は2015年以降、14%に設定されていたが、銀行の危機耐性を高める資本のメリットと、資本コストの上昇が経済成長の重しになるデメリットを再検討したという。
13%のうち、11%ポイントは基礎的な最適レベル、2%ポイントはリスク資産測定に残るギャップや不備を補うもの。
英国の労働党政権は規制当局に対し、金融の安定だけでなく経済成長も優先するよう促しており、中銀の金融行政委員会(FPC)が7月から資本構造の変更を検討していた。
中銀は「(今回の措置により)銀行は英国の家計や企業への融資に資本リソースを活用することについて、より大きな確実性と自信を持つことができるはずだ」と述べた。
米国では、トランプ政権が大手銀行の資本規制を緩和する見込みで、欧州連合(EU)も規制枠組みの簡素化を進めている。業界団体のUKファイナンスは、英中銀が同様の措置を講じなければ、英国の銀行が国際競争力を失う可能性があると警告していた。
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