- 2025/12/02 掲載
柏崎刈羽原発の安全対策アピール=6号機、再稼働向け公開―東電HD
東京電力ホールディングス(HD)は2日、再稼働を目指す柏崎刈羽原発(新潟県)6号機を報道陣に公開した。同原発を巡っては11月、新潟県の花角英世知事が再稼働を容認する意向を表明。同社は、2011年の福島第1原発事故の経験を踏まえた訓練の様子や6号機の原子炉建屋内を公開し、再稼働に向けて安全対策が整っていることをアピールした。
この日は、災害などで電源が失われ、原子炉を冷却できなくなる事態を想定した訓練を実施。敷地内の貯水池から送水車のポンプで水をくみ上げ、熱交換器で原子炉内の水を冷やす手順を確認した。6号機の原子炉建屋では、事故による水素爆発を防ぐため、発生した水素を酸素と結合させて水蒸気にする設備の整備状況などを説明した。
柏崎刈羽では20年、社員が同僚のIDカードを使って中央制御室に不正侵入する不祥事が発生。再発防止策として、複数の生体認証を導入していることも紹介した。
同原発の稲垣武之所長は「所員全員が福島第1原発事故の教訓を踏まえ、安全対策の対応をしてきている」と強調した。
【時事通信社】 〔写真説明〕東京電力ホールディングスが再稼働を目指す柏崎刈羽原発6号機=2日午後、新潟県 〔写真説明〕緊急時に原子炉を冷やす水をくみ上げる訓練=2日午前、新潟県
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