- 2025/12/03 掲載
ボーイング、来年のキャッシュフロー黒字転換見通し=CFO
[2日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングのジェイ・マラベ最高財務責任者(CFO)は2日、来年は商用機の納入数増加に伴ってキャッシュフローが黒字に転じるとの見通しを示した。これを受けて株価が同日の取引で10%余り上昇した。
ボーイングの今年のキャッシュフローは20億ドルの赤字が見込まれている。LSEGのデータによると、黒字になれば2023年以来3年ぶりだ。
マラベ氏は来年の具体的なキャッシュフローの数字は明らかにしなかった。
ボーイングは737シリーズと787シリーズの生産態勢が増強され、防衛・宇宙部門の業績改善も加わって、ケリー・オルトバーグ最高経営責任者(CEO)が進める経営立て直しの取り組みに対する投資家の信頼が高まりつつある。
モーニングスターのアナリスト、ニコラス・オーウェンス氏は「1カ月前と比べても現在の方が投資家の信頼度は上がっているように見える」と述べた。
背景には昨年の品質問題や労組のストライキで生産が落ち込んでいた737の販売機数が増えていることや、南部サウスカロライナ州での787の生産工場拡張工事、遅れていた次世代の777Xの認証手続き進展などがある。
オーウェンス氏はこうした動きについて、ボーイングにとって過去3年で見られなかった「トンネルの出口の明かり」だと指摘した。
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