- 2025/12/03 掲載
豪インフレ、予想以上に長期化なら金融政策に影響も=中銀総裁
[キャンベラ/シドニー 3日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)のブロック総裁は3日、豪経済は既に潜在成長率の上限に達している可能性が高いとし、インフレが予想以上に長引けば金利の道筋に影響が出るとの見方を示した。
議会の委員会で、労働市場が中銀の予想通り依然としてやや逼迫している一方、インフレ率は予想を上回っていると指摘した。
「理事会は最近の数字を非常に注意深く精査し、どの程度一時的なものなのか、あるいは経済により恒久的なインフレ圧力が存在するというシグナルをどの程度示しているのかを見極めようとしている」と述べた。
豪消費者物価指数(CPI)は10月に前年比3.8%上昇し、コアインフレ率も中銀の目標レンジ(2─3%)を上回った。第3・四半期のCPIも加速していたことから、市場では来年の追加利下げ観測が後退した。
ブロック氏は、インフレ加速が一時的であれば対応を見送ることができるとした一方、「より持続的なら、需要圧力が持続していることを示唆し、将来の金融政策の道筋に影響を及ぼす可能性がある」と述べた。
国内経済については「生産ギャップはおそらく解消したと考えているが、不確実性もある。しかし、均衡状態にあるとすれば、経済がやや加速した場合は上振れリスクがあるという状況を意味する」とした。
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