米輸入物価、9月は前月から横ばい　消費財価格がエネルギー安を相殺

［ワシントン　３日　ロイター］ - 米労働省労働統計局が３日に発表した９月の輸入物価指数は前月比で横ばいとなった。８月分は当初発表の０．３％上昇から０．１％上昇に下方改定された。自動車を除く輸入消費財価格の高騰がエネルギー価格の下落で相殺された。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は０．１％上昇だった。

９月の輸入物価指数は前年同月比では０．３％上昇。前年比で上昇するのは３月以来初となる。

輸入燃料価格は１．５％下落。前月は０．５％下落だった。輸入天然ガス価格が３．０％下落した。食品価格は０．８％下落。

燃料と食品を除くコア輸入価格は０．３％上昇。前月は横ばいだった。コア輸入価格は前年同月比では０．８％上昇した。

これは、米国の主要貿易相手国通貨に対するドル安を一部反映している。貿易加重ドル指数は今年、約５．６％下落している。

自動車を除く輸入消費財の価格は０．４％上昇と、前月と同じ伸びとなった。輸入資本財価格は０．２％下落した一方、自動車、部品、エンジンの価格は横ばいで推移した。

同データの発表は、政府機関の一部閉鎖の影響で延期されていた。