• 2025/12/12 掲載

中国の新規銀行融資、11月は予想下回る3900億元 住宅ローン低迷

ロイター

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[北京 12日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が12日公表したデータによると、11月の人民元建て新規融資は3900億元(550億ドル)と、予想を下回った。

新たな政策金融プログラムを導入したものの、融資需要の弱さが浮き彫りになった。

ロイターがまとめた市場予想は5000億元。前月は2200億元、前年同月は5800億元だった。

人民銀行は月次ベースのデータを公表しておらず、11月の新規融資額は1─11月と1─10月のデータを基にロイターが算出した。住宅ローンを含む家計融資は10月の3600億元減に続き、11月は2063億元減少した。企業融資は3500億元から6100億元に増加した。

キャピタル・エコノミクスは「人民銀行は融資の伸び悩みについて、民間需要の低迷ではなく地方政府債務のスワップ、融資償却、別の資金調達への移行などの要因を反映しているとしているが、家計向け融資をみると住宅ローン需要低迷も要因であることを示している」と指摘。「予測している段階的な政策金利引き下げを考慮しても、デフレにより実質貸出金利は高止まりする可能性が高く、融資需要は低迷を続ける可能性が高い」との見方を示した。

政府は9月、プロジェクト資金の補充を目的として、5000億元の政策金融プログラムを導入した。当局によると、10月下旬に全面展開され、2300件以上のプロジェクト(投資総額約7兆元)に融資が行われた。

ただ、経済の不確実性、信頼感の低迷、不動産セクターの問題が引き続き景気の重しとなった。

1─11月の元建て新規融資額は15兆3600億元。前年同期の17兆1000億元を下回った。

11月の融資残高は前年比6.4%増と、過去最低を記録。10月の6.5%増から鈍化した。市場予想は6.5%増だった。

11月のマネーサプライM2は前年比8.0%増。ロイターがまとめた市場予想の8.2%増を下回った。

マネーサプライM1は前年比4.9%増。10月の6.2%増から鈍化した。

広義の与信・流動性を示す社会融資総量残高は前年比8.5%増。10月も8.5%増だった。

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