- 2025/12/12 掲載
ECB、大手110行に地政学リスクの検証要請へ
ECBは来年「リバース・ストレステスト」を実施し、どのような政治的ショックが普通株等Tier1比率(CET1)を300ベーシスポイント(bp)押し下げるのか、またそれが流動性と資金調達状況にどのような影響を与えるのかを銀行に説明するよう求める。
地政学的リスクの管理はECBの今後数年間の最優先課題の1つ。銀行固有の脆弱性を特定し、リスクエクスポージャーに関する銀行側の想定に疑問を呈することを目指している。
ECBは声明で「この取り組みでは、銀行のストレステスト能力が地政学的リスクをどの程度考慮しているかを評価する」と表明。
「この点で、今回の取り組みは、特にリバース・ストレステストにおける銀行自身のリスク管理能力と、適切かつ慎重な資本・再生計画を策定する能力の育成を目的としている」と述べた。
テストの結果は2026年夏に発表される予定。
結果は資本要件には影響しない見通しだが、弱点が明らかになればECBの監督審査・評価プロセス(SREP)に反映される。SREPは、規制上の最低資本に加えてどの程度の資本を保有する必要があるかを銀行に示すために用いられる。
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