- 2025/12/15 掲載
年末、築地への観光控えて!=豊洲の商業施設は「歓迎」
食材の買い出しやインバウンド(訪日客)らで混雑する東京・築地場外市場(中央区)で今月、観光業者らに対し、ガイドの案内を控えるよう異例の呼び掛けを行っている。年末には観光客が殺到して「すし詰め」状態となり、けが人も出ているためだ。
場外市場の関係者で作るNPO法人「築地食のまちづくり協議会」は、年末年始用の食材を求める買い物客に安心して場外市場に来てもらうため、今月1日から「食べ歩き、ツアーガイドはご遠慮ください!」と書かれたポスターを案内所に掲示。関係者へ協力を呼び掛けている。
コロナ禍以降、場外市場の人出は増え続ける。車道に人がはみ出して車の通行を妨げたり、路上の食べ歩きでごみが放置されたりマナー違反も深刻化。業務用の食材を仕入れる職人は「年末の築地は買い出しに時間がかかって困る」と嘆く。
一方、豊洲市場(江東区)に隣接し、昨年2月に開業した観光施設「豊洲
千客万来」は、年末年始も観光客を歓迎している。江戸の街並みを再現した建物には、飲食店など約70店が軒を連ねる。
飲食店エリアでは、豊洲市場で食のプロが扱う魚や果物などを使ったグルメが気軽に味わえるのが特徴で、魚介類の串や丼、スイーツなど専門店が並ぶ。海鮮炉端焼き店「漁火」を運営する水長水産は「鮮度やボリュームにこだわったおいしい魚を食べて」とPRする。
東京湾を望める露天風呂など温浴施設も併設しており、運営する万葉倶楽部の施設担当者は「豊洲ならではのグルメを堪能し、楽しく過ごして」と話している。
【時事通信社】 〔写真説明〕築地場外市場で観光ガイドの活動を控えるよう求めるポスター=6日、東京都中央区 〔写真説明〕築地場外市場で大勢の人が路上に出て車の通行を妨げている様子=6日、東京都中央区 〔写真説明〕多くの飲食店が軒を連ね、食べ歩きもできる「豊洲
千客万来」=9日、東京都江東区 〔写真説明〕豊洲市場の食材を使ったグルメなどが楽しめる「豊洲
千客万来」=9日、東京都江東区
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