- 2025/12/15 掲載
グーグルがパプアに海底ケーブル敷設へ、豪が資金 中国に対抗
[シドニー 13日 ロイター] - パプアニューギニアのピーター・シアマリリ情報通信技術相代理は12日、米IT大手アルファベット傘下のグーグルが同国に海底ケーブルを3本敷設すると発表した。同国のデジタル基盤を強化するのが狙いで、相互防衛条約に基づいてオーストラリアが建設にかかる1億2000万ドルを提供する。
中国が太平洋地域での影響力を広げようとしている中で、埋蔵資源が豊富ながら未開発のパプアニューギニアは戦略的要衝になると米軍とオーストラリア軍は見なしている。
オーストラリア外務省は13日、建設される海底ケーブルが消費者のインターネット料金の引き下げ、経済成長の支援、教育機会の拡大に寄与すると発表した。
オーストラリアと米国は近年、太平洋地域での様々な海底ケーブルの建設に資金を援助してきた。中国がこの地域で海底ケーブルを構築しようとする動きを阻止する狙いがあり、オーストラリア政府は中国の動きを安全保障上のリスクだと見なしている。
オーストラリア外務省はロイターに対して「オーストラリアは太平洋地域と東ティモールでの海底ケーブル接続を支援するため、4億5000万豪ドル(3億米ドル)超を拠出している。これにはパプアニューギニアとソロモン諸島、オーストラリアを結ぶコーラル・シー・ケーブルが含まれる」とコメントした。
中国の華為技術(ファーウェイ)は2018年、パプアニューギニアで海底ケーブルを建設し、この時は中国輸出入銀行からの融資で資金調達された。
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