- 2025/12/15 掲載
中国11月鉱工業生産・小売売上高、1年超ぶり低い伸び 予想も下回る
[北京 15日 ロイター] - 中国国家統計局が15日発表した11月の鉱工業生産と小売売上高は1年超ぶりの低い伸びとなった。
鉱工業生産は前年比4.8%増と10月の4.9%増から減速し、昨年8月以来の低い伸びとなった。市場予想の5.0%増も下回った。
小売売上高は1.3%増と2022年12月以来の低い伸び。10月の2.9%増から鈍化し、予想の2.8%増を下回った。
エコノミスト・インテリジェンス・ユニットのシニアエコノミスト、徐天辰氏は「今年は輸出が堅調だったことから内需を急激に押し上げる必要性が限られ、下取り補助金も底をつき始めている」と指摘。「5%前後という今年の成長目標は達成可能と思われ、追加刺激策を実施する動機はほとんどないため、当局者は2026年に目を向けていると思う」と述べた。
1─11月の固定資産投資は前年比2.6%減。1─10月は1.7%減、市場予想は2.3%減だった。
新築住宅価格は11月も下落し、1─11月の不動産投資と不動産販売は減少幅が拡大した。
ピンポイント・アセット・マネジメントのチーフエコノミスト、張智威氏は「11月は経済が全面的に減速し、特に小売売上高の低迷が目立った」と指摘。「最近の投資縮小と不動産市場の継続的な低迷が消費者信頼感に波及している」と述べた。
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