- 2025/12/15 掲載
英財務報告評議会、EYのシェル監査を規則違反で調査
シェルは7月、米証券取引委員会(SEC)の監査パートナー交代規則にEYが準拠していなかったことを受け、23年と24年の年次報告書を更新すると発表したが、財務諸表自体は変更しないと表明していた。
SECの規則では、主監査パートナーと審査監査パートナーは5年で交代し、その後5年間の休止期間が必要。その他の主要パートナーは7年で交代し、2年間の休止期間を設けることが求められる。
EYは声明で「2025年7月2日に開示した通り、EY英国はFRCの改訂倫理基準に基づく単一案件でのパートナー交代期間の制限を超過したと判断し、この件をFRCに報告した」と述べた。
EYは調査期間中、FRCと全面的に協力するとしている。
EYは7月、シェルに対し、23─24年の米国向け監査意見書に依拠すべきでないと通知し、別のパートナーを割り当てて監査意見書を再発行した。また、英国でのパートナー交代違反も指摘したが、英国では修正提出は不要とした。
FRCの行為委員会は10月21日に調査開始を決定した。
シェルのコメントは現時点で得られていない。
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