- 2025/12/24 掲載
日経平均は4日ぶり小反落 クリスマス休暇で商い薄く方向感欠く
[東京 24日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日ぶりに反落し、前営業日比68円77銭安の5万0344円10銭で取引を終えた。米国市場でのハイテク株高を好感して小高く始まったが、クリスマス休暇で参加者が少なくなる中、商いは薄く方向感を欠く値動きとなった。
日経平均は半導体関連株が総じてしっかりで、朝方は小高く始まったが、午後には小幅マイナスに転じ、方向感を欠いた。米国の株式市場では24日が短縮取引、25日が休場となる。海外を中心に休暇入りしている投資家もあり、売買代金は膨らまなかった。あすに日銀の植田和男総裁の発言機会があるのを控え、様子見ムードが広がりやすかった。
「材料に乏しく商いが薄い中、損益通算とみられる売りが上値を抑えた」(フィリップ証券の増沢丈彦株式部トレーディング・ヘッド)との見方が聞かれた。今年は指数が上昇し全般的にパフォーマンスが良好となり、年末には含み損のある銘柄の損を確定し納税額を圧縮する「損益通算」の動きが強まりやすいとみられている。
個別物色はみられ、銅価格の高騰を受けて住友金属鉱山や三菱マテリアルは年初来高値を更新。一部の証券会社が目標株価を引き上げたSCREENホールディングスは急伸した。
日銀の金融政策決定会合議事要旨(10月29日―30日開催分)が朝方に公表されたが、12月会合での利上げ決定後でもあり、反応は限定的だった。TOPIXは0.46%安の3407.37ポイントで取引を終えた。
東証プライム市場指数は前営業日比0.46%安の1754.95ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆9281億円だった。4兆円を下回るのは9月以来となる。東証33業種では、値上がりは非鉄金属や陸運、海運など9業種、値下がりは空運や保険、輸送用機器など24業種だった。
アドバンテストやフジクラ、ファナックといったAI・半導体関連株で堅調な銘柄が目立ったものの、ソフトバンクグループは軟調だった。TDKは軟調、ファーストリテイリングは小安かった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.01%高の663.46ポイントと続伸した。グロース市場に新規上場したフツパーの初値は公開価格を31.7%上回る1344円で、終値は初値を下回る1249円だった。同じくPRONIの初値は公開価格を7.1%上回る1875円で、終値は初値を下回る1745円だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが511銘柄(31%)、値下がりは1017銘柄(63%)、変わらずは76銘柄(4%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 50344.10 -68.77 50475.48 50,323.92
─50,636.9
5
TOPIX 3407.37 -15.88 3422.35 3,403.67─
3,430.89
プライム指数 1754.95 -8.13 1762.79 1,753.08─
1,766.65
スタンダード指数 1527.68 -1.18 1530.83 1,526.67─
1,533.14
グロース指数 869.34 -0.22 869.55 869.34─87
6.10
グロース250指数 663.46 0.07 663.42 663.42─66
9.08
東証出来高(万株) 170577 東証売買代金(億円) 39281
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