• 2026/01/30 掲載

デジタルユーロ、小口決済インフラの基盤に=ECBチポローネ氏

ロイター

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[ミラノ 29日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のチポローネ専務理事は29日、ユーロ圏は決済を域内で完結して処理できる体制が必要で、中銀のデジタル通貨「デジタルユーロ」が小口取引を支える基盤インフラになるとの見解を示した。

チポローネ氏はイタリアで開かれた会議にオンライン参加し、ECBが大口決済向けに進めるほかの2つのプロジェクトと併せ、デジタルユーロはユーロ圏が「秩序を維持する」ために必要な手段になると述べた。

デジタルユーロが米国に対するユーロ圏の地位を高めるかとの質問に対し、「(ユーロ圏に)より大きな力を与え得る」との見方を示した。

ECBはデジタルユーロにより、暗号資産(仮想通貨)の一種で法定通貨を裏付け資産とするステーブルコインの普及に対抗できるとみている。

チポローネ氏は「ステーブルコインが危険となるのは、欧州の決済システムが利用者のニーズを満たせない場合だけだ」と指摘した。「あらゆる利用場面をカバーできるなら、なぜ人々がより複雑な選択肢を選ぶ必要があるのか分からない」と述べた。

デジタルユーロは商業銀行と直接競合しかねないとの批判が出ている。しかし、チポローネ氏は、ECBの計画は現在ユーロ圏に欠けている統一決済インフラを構築すると同時に、決済システムにおける商業銀行の中心的役割は維持されると説明した。顧客の決済データへのアクセスは引き続き商業銀行のみが持つとした。

デジタルユーロを保管するデジタルウォレットは銀行が提供し、決済は利用者のスマートフォンのアプリで行えると述べた。

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