- 2026/03/10 掲載
ノボとヒムズが和解、肥満症調剤配合薬の特許侵害訴訟
[コペンハーゲン 9日 ロイター] - デンマーク製薬大手ノボノルディスクは9日、自社の特許を侵害したとして訴えていた米遠隔医療サービスのヒムズ・アンド・ハーズ・ヘルスと和解した。
ノボは今年2月、肥満症治療薬「ウゴービ」や糖尿病治療薬「オゼンピック」などのいわゆるGLP-1受容体作動薬の調剤配合薬をヒムズが販売しようとしたことが特許侵害に該当すると主張し、恒久的な販売禁止と損害賠償を求めた。
ヒムズに対しては、米食品医薬品局(FDA)も未承認薬販売への懸念から法的措置を検討していた。
ノボは、自社の肥満症治療薬よりも安価な調剤配合薬を販売する遠隔医療サービス企業への対応に苦慮してきた。一方、ヒムズは患者ごとに配合を変えるGLP-1受容体作動薬のコスト増大に直面し、それが価格上昇につながっているとしている。
こうした中で今回合意した和解により、ヒムズは米国の消費者に対して承認済みのオゼンピック、ウゴービといった注射薬に加え、ウゴービの経口薬も自社プラットフォームで自費払いの価格で提供することになる。
ヒムズは今後、GLP-1受容体作動薬の調剤配合薬の広告は行わない方針だが、医療従事者が臨床的に必要と判断した場合は、提供を続ける。
米国の規制では、ブランド医薬品で入手できない個別化された投与量や、特別な成分が求められる場合に限り、調剤配合薬の販売が認められる。
FDAのマカリー長官は「ヒムズが未承認の調剤配合薬の広告を停止し、代わりにノボとの新たな提携を通じて、FDAが承認済みの製品を販売することを喜ばしく思う。重要なのは価格を引き上げることではなく手頃な価格を維持し、GLP-1受容体作動薬の調剤配合薬は(FDAが認めた)希少なケースに限定することだ」と述べ、両社の和解合意を歓迎した。
FDAは2月、違法なコピー薬を大量販売している企業に対しては断固とした措置を取ると警告している。
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