- 2026/03/10 掲載
イラン輸出拠点カーグ島、制圧なら石油ショック悪化=JPモルガン
また、これに伴い、イランが周辺地域の石油インフラにさらなる攻撃を仕掛ける可能性があると述べた。
ニュースサイトの「アクシオス」は7日、米政権がカーグ島の制圧について検討したと報じた。同島はイラン沿岸から約30キロ沖合の湾内に位置し、同国の原油輸出の90%を処理している。
JPモルガンは「直接的な攻撃が行われれば、イランの原油輸出の大部分が即座に停止し、ホルムズ海峡や周辺地域のエネルギーインフラに対する激しい報復を招く可能性が高い」と分析している。
石油輸出国機構(OPEC)第3位の産油国であるイランは、世界の石油供給の約4.5%を占める。日量約330万バレルの原油に加え、同130万バレルのコンデンセートやその他の液状燃料を生産している。
1979年の在イラン米大使館人質事件の際、当時のカーター米大統領は制裁を科したが、同島への攻撃は見送った。後任のレーガン大統領も、80年代のイラン・イラクのタンカー戦争で船舶の保護やイラン艦艇・ミサイル砲台への攻撃を優先し、カーグ島には手を付けなかった。
リポートでは「イラク軍は8年間にわたる戦争中、一部のターミナルやタンカーを攻撃したが、カーグ島は概ね稼働を続け、損傷も通常は迅速に修復された。同島を無力化するには、持続的かつ大規模な攻撃が必要であることを示している」と指摘した。
カーグ島には、アフワズ、マルン、ガチサランなどイラン最大級の油田からパイプラインを通じて原油が集まる。
JPモルガンによると、米・イスラエルの攻撃に先立つ数日前、イランはカーグ島からの輸出を記録的な水準近くまで引き上げ、2月15日から20日にかけて日量300万バレル超を積み込んだ。これは通常時の日量130万─160万バレルを大幅に上回る。
同島の貯蔵能力は約3000万バレルと推定されている。データ分析会社ケプラーによれば、現在約1800万バレルの原油が貯蔵されており、これは通常時の輸出量の約10ー12日分に相当する。
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