- 2026/03/11 掲載
新興国の資金フロー、2月は過去最高だった前月から急減
[ニューヨーク 10日 ロイター] - 国際金融協会(IIF)が10日発表したデータによると、2月の新興国市場の債券と株式に対する外国人投資家の資金純流入額は217億ドルとなった。過去最高だった1月の1005億ドルから急減し、前年同月の455億ドルを下回った。
IIFのシニアエコノミストのジョナサン・フォーチュン氏は、2月の純流入額の大幅な落ち込みは投資家のリスク選好姿勢に根本的な変化が生じたというよりも、年初の流入が異例に強かった反動が出たとして「前月比での減速は、例外的だった1月の数字がその後に正常化したと読むのが最も適切だ」と指摘した。
2月には新興国市場の債券に143億ドルが流入。株式への流入は1月の280億ドルから74億ドルへ大幅に減った。
2月のデータは、米国とイスラエルによるイラン攻撃によってリスク選好が世界で後退する前に集計された。紛争が中東の広い範囲に広がったことで、3月初めには新興国市場などのリスク資産から資金が流出する動きが生じている。
2月は広い地域で資金が流入。最も流入額が大きかったのはアジアの59億ドルで、南米は43億ドル、欧州新興市場は26億ドル、中東・北アフリカは15億ドルなどとなっている。
中国の債券市場は4億ドルの流入で、中国以外の新興国債券市場には138億ドルが流入した。
株式も2月に純流入を維持したが、地域によってばらつきがあった。中国株には52億ドル、中国を除く新興国株には22億ドルがそれぞれ流入した。中南米は69億ドルの流入となり、欧州新興市場と中東・北アフリカも小幅ながら流入となったが、アジア株全体は純流出だった。
フォーチュン氏は「この環境下で資金フローはおおむね底堅さを維持する可能性が高いが、国ごとの差は一段と大きくなるだろう。各国のバランスシートの強さ、政策の信頼性、市場の厚みが、投資家の資金配分を左右する要因として一段と重要になる」と述べた。
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