• 2026/03/11 掲載

「物言う株主」アックマン氏のファンド、米国で複合IPOを申請

ロイター

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Arasu Kannagi Basil Ateev Bhandari

[10日 ロイター] - アクティビスト(物言う株主)として知られる米著名投資家のビル・アックマン氏が率いるヘッジファンドのパーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントが10日、同社と新設のクローズドエンド型ファンドのパーシング・スクエアUSAの2社の複合新規株式公開(IPO)を米証券取引委員会(SEC)に申請した。

2社はニューヨーク証券取引所に上場し、パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントの銘柄コードが「PS」、パーシング・スクエアUSAが「PSUS」となる。パーシング・スクエアUSAはIPOと私募によって50億―100億ドルの資金調達を見込む。

アックマン氏は米外食大手チポトレ・メキシカン・グリルや、カナダの貨物鉄道大手カナディアン・パシフィック・カンザスシティー鉄道(CPKC)などの企業改革を推進させたことで知られる。アックマン氏はパーシング・スクエアUSAを2024年に上場させようとしたが、上場直前になって撤回していた。

パーシング・スクエアUSAの株式を1株当たり50ドルで販売する。同社株を100株購入すると、運営会社パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントの株式20株が付与される仕組みだ。

マージャー・マーケットの北米株式資本市場部門の共同責任者トロイ・フーパー氏は「この構造は革新的だが、個人投資家には複雑すぎる可能性がある。認定投資家か否かを問わず、投資元本への換金ができないクローズドエンド型ファンドの株式購入に納得できるかどうかを判断する必要がある」との見解を示した。

一方でアックマン氏は書簡で、米国とイスラエルによるイラン攻撃を念頭に「投資銀行はIPOを検討する企業に対し、こうした市場環境下では上場を延期するよう助言することが多い。IPOの投資家はリスクプレミアムが上昇すると、価格をディスカウントするからだ」と指摘。その上で「このような助言は事業会社に対しては理にかなうが、PSUSのような投資手段のIPOでは逆だ。株式市場の混乱が大きければ大きいほど、PSUSの買収計画にとっては有利だからだ」との考えを示した。

IPOの幹事業務はシティグループ、UBS投資銀行、バンク・オブ・アメリカ証券、ジェフリーズ、ウェルズ・ファーゴ証券が務める。

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