- 2026/03/13 掲載
ホンダ株が急落、初の通期赤字転落を嫌気 5月の中長期戦略が焦点に
[東京 13日 ロイター] - ホンダ株が急落している。2026年3月期の最終損益予想を従来の3000億円の黒字から4200億─6900億円の赤字に下方修正すると12日に発表し、嫌気する売りが先行している。株価は一時6.7%安の1351円に下落した。四輪事業の中長期戦略見直しの詳細を5月の会見で発表する予定としており、次の焦点になるとみられている。
会社側の純損益予想は、IBESがまとめたアナリスト22人による11日時点の予想平均4711億円の黒字を大幅に下回った。市場では「機械的な売りが先行するのは避けられそうにない」(東洋証券の清水満昭投資情報部部長)との声が聞かれる。
北米で生産予定だった電気自動車(EV)3車種の開発・発売中止に伴う損失計上が響く。EV関連損?は最大で今期に1兆3000億円、27年3月期に1兆2000億円の計2兆5000億円となる可能性がある。開発中止に伴う取引先への補償なども含まれる。米トランプ政権が環境規制を緩和し、EV需要が冷え込む事業環境下でこの?まま生産・販売するとさらに損失拡大を招く恐れがあると判断した。
市場では「一巡すれば(株価は)落ち着いてくるのではないか」(東洋証券の清水氏)との見方もある。普及鈍化が意識されるEV戦略の見直しはポジティブな側面も意識されるほか、中国投資の減損処理を含む巨額損失の可能性を示したことで、悪材料出尽くしも意識されそうだという。
ホンダの貝原典也副社長は会見で「26年3月期、27年3月期が(収益の)底になるが、これらの一過性の影響を除けば、営業利益は1兆円レベルを保持していると試算される」と説明。「手元のキャッシュは目安としている月商1カ月分を確実に保持」しているとし、配当予想も変更はないと話した。
四輪車の中長期戦略の発表スケジュールを示しており「方向性が見えないこともない。配当予想に変更がないとの説明は安心感につながり、パニック売りは限定的ではないか」(清水氏)との声が聞かれる。
<5月の中長期戦略の発表次の焦点>
一方、「27年3月期も赤字になりそうな上、28年3月期のV字回復もまだみえない」(東海東京インテリジェンス・ラボの杉浦誠司シニアアナリスト)との受け止めもある。
ホンダは、既存の計画とは別に、米国では20年代後半にかけて新たなHVを追加するほか、新開発の大型HVも計画通り投入する。日本ではスポーツ車や北米生産車などの投入でブランド力を強化し、インドを重点国として需要に即した品ぞろえを拡充する。
東海東京の杉浦氏は、現時点の戦略には目新しさがないとみており「5月の発表を待たないと根本的な赤字解消は確信しにくい」と話す。
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