• 2026/03/13 掲載

HSBCとスタンチャート、イラン戦争で中東事業に暗雲

ロイター

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Lawrence White Selena Li

[ロンドン/香港 12日 ロイター] - 米国とイスラエルがイランへの攻撃を開始する数日前まで、英金融大手HSBCのジョルジュ・エルヘデリー最高経営責任者(CEO)は、アジアから中東に至る一帯は「世界の成長を決める基軸」になりつつあると話していた。

HSBCが今週、カタールの支店を一時閉鎖した一方、英同業スタンダード・チャータードはドバイ事務所からスタッフを待避させて在宅勤務を命じた。中東紛争が両社の日々の活動と野心をいかに大きく揺さぶっているかが浮き彫りになった。

ロイターの企業データ分析とセクター分析によると、HSBCとスタンダード・チャータードは世界の大手銀行の中でもイラン戦争で最も大きな影響を受ける可能性のある2社だ。両社は、自社の成長を推進するため中東とアジアや他市場との貿易拡大に賭けてきた。

エルヘデリー氏は今週、中東地区における事業見通しを強く確信しているとする声明を出した。

JPモルガン・チェースやシティグループといった他の世界的金融大手も中東での事業を拡大している。

規制当局へ提出された資料によると、JPモルガンのアラブ首長国連邦(UAE)における金融事業規模は2024年から25年にかけて倍増して57億ドルとなった。

シティグループのUAEでの事業規模は25年末時点で173億ドルと、JPモルガンを大きく上回るが、より緩やかなペースで拡大している。シティグループは12日、UAEの支店と金融センターを一時閉鎖すると発表した。

スタンダード・チャータードの発表資料を分析したところ、同社の世界全体の収入にUAE事業が占める比率は過去5年間、3.7%から5.7%の間で推移。世界全体の資産に占める比率は2.4%近辺で横ばいとなっている。

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