- 2026/03/16 掲載
インド、2月の貿易赤字縮小 中東緊迫で供給懸念も
[ニューデリー 16日 ロイター] - インド商工省が16日発表した2月の貿易統計によると、モノの貿易収支の赤字幅は271億ドルとなり、前月の346億8000万ドルから縮小した。
輸入が前月から減少した。ただ、当局はホルムズ海峡の緊張激化により、エネルギー資源などの主要な輸入が停滞し、価格高騰を招く恐れがあると警戒を強めている。
ロイターがまとめたエコノミスト予測の中央値は288億ドルの赤字だった。
輸出は前月の365億6000万ドルから366億1000万ドルへと微増。一方、輸入は712億4000万ドルから637億1000万ドルへと減少した。
中東での紛争長期化は、エネルギーの多くを輸入に依存するインドの安全保障と貿易に不透明感をもたらしている。世界的な原油・ガスの輸送要衝であるホルムズ海峡の封鎖は、液化天然ガス(LNG)を含む船舶の航行を妨げており、地域全体との貿易に影響を及ぼす可能性がある。
アグラワル商工次官は記者団に「今年はインドの輸出にとって困難な年となっており、西アジア(中東)情勢による物流面での課題に直面している」と指摘。政府として影響を受ける輸出業者への支援策を検討していることを明らかにした。
世界第3位の原油消費国であるインドは、原油需要の80%以上、調理用ガスの60%を輸入に頼っており、その大部分を中東からの供給が占める。政府は国民に対し、調理用ガスのパニック買いを控えるよう呼びかけるとともに、世界経済の逆風に対応するための「経済安定化基金」の創設を提案している。
対米輸出は前月比3.5%増の68億3000万ドルだった。トランプ米大統領が進めていた関税措置に対し、米最高裁が2月に無効判決を下したことで、インドを含む諸国で関税率が低下。繊維や宝飾品、食品などの輸出が恩恵を受けている。
一方で、米当局がインドを含む主要16カ国・地域を対象に、過剰生産能力を巡る貿易調査を開始したことは、今後の輸出の重荷になるとの懸念も出ている。
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