• 2026/03/31 掲載

FRB政策「良好な位置」、異例の局面に対応可能=NY連銀総裁

ロイター

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Michael S. Derby

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は30日、連邦準備理事会(FRB)の現在の金融政策スタンスは、近い将来のインフレ上昇を示唆するさまざまな課題に対応する上で良好な位置にあるとの認識を示した。

ウィリアムズ氏は講演で「現在は異例の状況にある」とした上で、「FRBの現在の金融政策のスタンスは、最大雇用と物価安定というFRBが担う2つの責務標に対するリスクを適切にバランスできる状態にある」と語った。

同時に、中東での交戦で「中間財のコストや商品価格の急騰を背景にインフレが押し上げられるほか、経済活動の減速につながる大規模な供給ショックが引き起こされる可能性もある」と指摘。「すでにそうした兆候は表れ始めている」とし、サプライチェーンに混乱の兆しも出ているとの認識を示した。

その上で、インフレ見通しを巡る不確実性は「高い」としながらも、「中東情勢に起因するエネルギー価格の大幅な上昇で、全体的なインフレ率が向こう数カ月で押し上げられる可能性が高い」と言及。ただ、交戦が終結し原油価格が下落すれば、下半期にはインフレ上昇の一部は解消するとの見方も示した。

ウィリアムズ氏は、FRBは近い将来に金融政策を変更する必要があるとの考えは示さなかった。

米経済情勢については、今年の経済成長率は約2.5%になると予想。インフレ率は2.75%まで上昇した後、来年にはFRBが目標とする2%に戻るとの見通しを示した。失業率については、今年から来年にかけて低下すると予想。FRB内では、失業率は年末まで現在の4.4%近辺にとどまり、インフレ率は2028年まで目標の2%に戻らないとの予想が大勢。ウィリアムズ氏が示した予測はこれよりも楽観的になる。

パウエルFRB議長もこの日の講演で、金融政策は「良い位置」にあり、イラン情勢がどのように経済やインフレに影響するか見極めるために様子見姿勢を取ることができるとの見解を示している。

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