• 2026/03/31 掲載

エヌビディアのPERが7年ぶり低水準、中東情勢やAI懸念重し

ロイター

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Noel Randewich

[30日 ロイター] - 世界の株式市場が中東情勢を巡る懸念を背景に急落する中、時価総額世界1位の米半導体大手エヌビディアが人工知能(AI)ブーム前以来の低い株価収益率(PER)水準で取引されている。

PER急低下は同社株が割安になっている可能性を示唆しているが、近年の米株高をけん引してきた「AIトレード」に対する信頼を揺るがしているリスクや不確実性とも関連している。

米国とイスラエルによるイラン攻撃で原油価格が高止まりし、インフレ加速によって各国中央銀行が利上げを迫られるとの懸念から市場全体が売り圧力にさらされる中、エヌビディアの株価は昨年10月に付けた過去最高値から20%近く下落した。第1・四半期は約10%の下げとなる見込みだ。

また、市場ではここ数カ月、マイクロソフトやアルファベット、アマゾン・ドット・コムなどエヌビディアの顧客が行っている巨額のAIインフラ投資を巡り、売上高や利益の増加という形で回収できるまでには予想以上に時間がかかるのではないかとの懸念が強まっている。

こうした中、エヌビディアが四半期決算でたびたび粗利益率の上昇を報告し、アナリストが収益成長予想を引き上げる中でも、同社の時価総額は8000億ドル超減少して約4兆ドルとなっている。

株価下落とアナリストによる予想引き上げの結果、エヌビディアの予想PER(12カ月先)は現在約19.6倍と、2019年初め以来の低水準となっている。19年は米オープンAIが生成AI「チャットGPT」をリリースしてエヌビディアなどAI関連株の上昇をけん引する4年前に当たる。

エヌビディアのPERは現在、S&P総合500種構成企業全体の約20倍よりも低くなっている。利益が急成長している企業は通常、成長が遅い企業よりもPERが高くなる傾向があるため、これは注目に値する。

LSEGのデータによると、アナリストはS&P500構成企業の26年利益が19%成長すると見込んでいるのに対し、エヌビディアの成長率予想は平均で70%を超えている。

株式市場ではここ数カ月、AIが競争を激化させ、利益率を圧迫するのではないかという懸念からソフトウエア銘柄が低迷している。トリプルDトレーディングのデニス・ディック氏は、AI技術の発展によって今後、エヌビディアを含むハードウエア技術企業も同様に影響を受ける可能性があると指摘。

「現在は全てがエヌビディアのチップで動いているが、2、3年後もそうであるとは限らない。全てが急速に変化しており、それが市場全体の懸念事項だ」と述べた。

一方、Bライリー・ウェルスのチーフ市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は同社が引き続き顧客にエヌビディアを推奨しているとし、「S&P500よりも低いPERで取引されていることを考えれば、判断は容易だ」と語った。

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