• 2026/06/01 掲載

アンソロピックCEO「2030年までに新卒の雇用は半減する」、米新卒市場にAIの影響あり

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米国を中心とした大卒者の就職市場において、AIの導入が若手向けの職に構造的な変化をもたらしている。AI企業アンソロピックのCEOが若手雇用の半減を警告する一方で、マッキンゼーなど一部企業はAI活用を前提とした若手採用の拡大方針を打ち出しており、新卒市場は転換期を迎えている。
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AIは人間の雇用を奪うのか?長々と続く議論が新たなステージに進みつつある
(画像:ビジネス+IT)
 大卒者の新卒採用にAIの影響が出始めている。ニューヨーク連邦準備銀行の統計によると、直近のデータにおいて新卒者の失業率は5.7%に達し、不完全就業率は41.5%と高い水準を維持している。大卒新卒者の失業率が米国全体の失業率である4.2%を上回った形だ。

 この雇用情勢の悪化は、金利動向やパンデミック後の過剰雇用の是正といった循環的な市場要因に加え、AI技術の実用化による影響が含まれる。

 大手AI開発企業アンソロピックのダリオ・アモデイCEOは、2025年に「今後1年から5年の間に、テクノロジーや金融、コンサルティングなどの分野においてホワイトカラーの若手向けポジションの最大50%がAIに代替される」と予測し、深刻な雇用危機が生じる懸念を表明した。

 従来、新卒者やインターン生が担当していたデータ整理や報告書作成といった定型業務の多くが生成AIによって代替可能となっており、IT業界を中心とした米国でのインターンシップ求人数は2023年比で30%減少した。

 一方で、専門家の間ではAIが新卒雇用に与える影響について懐疑的な意見もみられる。求人そのものの減少や、学生側の専攻科目に原因を求める声も出ている。

 AIの普及による若手採用への影響は企業の方針によって異なる。米国大学・雇用主協会(NACE)の春季調査では、2026年卒業生の採用予定数は全体として前年から5.6%増加する見通しを示した。  

 世界的コンサルティング企業のマッキンゼー・アンド・カンパニーは、若手人材が有する最新技術への適応性を成長の鍵と位置づけ、北米における若手を含む一般社員の採用を今後5年間で15~20%拡大する方針を発表した。企業は定型のデスクワークをAIに任せる一方、テクノロジーを活用した課題解決や対人関係構築の能力を持つ人材を評価する採用方針へ移行している。

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