- 2026/04/07 掲載
〔アングル〕-ホルムズ海峡封鎖で中東産油国に明暗、イラクに打撃 サウジは恩恵
イランが世界の原油輸送の要衝ホルムズ海峡を事実上封鎖する中、サウジほか、オマーン、アラブ首長国連邦(UAE)は、パイプラインや港湾を利用し、ホルムズ海峡を迂回(うかい)できる。
ロイターの3月輸出データの分析によると、石油輸出による歳入(名目、推定値)は、サウジが4.3%増、オマーンが26%増。イランも37%増加した。
UAEは、パイプライン経由での輸出と原油相場高騰が影響を軽減し、2.6%の減少にとどまった。
一方、国際市場への代替ルートを持たないイラク、クウェート、カタール産原油の輸出は停滞。イラクの歳入は76%減と、中東産油国の中で最大の落ち込みとなった。クウェートも73%減。
一部のアナリストは、イランでの紛争がある意味、イランの立場を強める結果になった可能性があると指摘。英シンクタンク、チャタムハウスのアソシエイトフェロー、ニール・クィリアム氏は「ホルムズ海峡が閉鎖されたことで、今後繰り返される可能性が出てきた。世界経済にとって大きな脅威となる」とし、後戻りできない状況になったという見方を示した。
国際エネルギー機関(IEA)は、今回の紛争による影響について「世界史上最大規模のエネルギー供給ショック」と表現。中東地域全体で1日当たり1200万バレル超の原油生産が停止し、約40のエネルギー施設が被害を受けたと指摘した。
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