- 2026/04/14 掲載
中東・北アフリカ成長率急減速へ、イラン戦争が打撃=IMF
IMFの最新の世界経済見通しでは、同地域の実質国内総生産(GDP)成長率見通しを1.1%に引き下げた。1月時点の予測を2.8ポイント下回る。
成長率は2027年に4.8%へ持ち直すと見込んだ。ただこの見通しは、同地域のエネルギー生産と輸送が数カ月以内に正常化することを前提にしている。紛争が長引けば、この前提は修正が必要になる可能性があると指摘した。
IMFは生産と輸出の落ち込みを受け、地域各国のGDP見通しを大幅に下方修正したと説明した。修正幅は「エネルギー・輸送インフラの被害の程度に加え、ホルムズ海峡への依存度や代替輸出ルートの有無」によって異なるとした。
サウジアラビアの26年成長率予測は3.1%で、1月時点の予測を1.4%ポイント下回った。ただ、湾岸諸国の中では戦争の影響が比較的小さいとみられている。
イラン経済は3月21日に始まった会計年度に6.1%縮小する見通し。戦争前は1.1%拡大すると見込まれていた。翌年度には3.2%の成長に回復する見通し。
IMF報告書によると、バーレーン、イラク、クウェート、カタールも今年はマイナス成長になる見通し。具体的な数値は示さなかった。中東地域に関するより包括的な経済見通しは16日に公表される予定だ。
一方、域内の石油・ガス輸入国に対するGDP成長率の下方修正は比較的小幅にとどまった。エジプトの26年の成長率は、従来予測の4.7%から4.2%に鈍化する見通しで、27年には4.8%に回復すると予測されている。
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