- 2026/04/15 掲載
米シティ、1─3月期は利益が予想上回る 地政学的緊張でトレーディング収入増
[14日 ロイター] - 米金融大手シティグループが14日発表した第1・四半期(1─3月期)決算は、利益がアナリスト予想を上回った。地政学的な緊張を背景に市場のボラティリティーが高まり、トレーディング収入が増加したほか、活発なディールメーク(案件組成)が投資銀行手数料を押し上げた。
第1・四半期の利益は1株当たり3.06ドルと、LSEGがまとめたアナリスト平均予想の2.65ドルを上回った。
四半期収入は246億ドルと、過去10年で最高を記録した。第1・四半期の市場のボラティリティーにより、市場関連の総収入は前年同期比19%増の72億ドルとなった。
債券トレーディングの収入は前年同期比13%増、金利・為替取引の収入は6%増、その他の債券収入は好調な商品市場がけん引し27%増となった。
預金などへの支払金利と融資から得られる金利の差である純金利収入は(NII)は12%増加した。
第1・四半期は収益性目標を上回り、有形普通株主資本利益率(RoTCE)は13.1%となった。通期では10─11%の利益率を目指している。
ジェーン・フレイザー最高経営責任者(CEO)は声明で「今年のRoTCE目標である10─11%の達成に向けて大変順調に進んでいる」と述べた。
第1・四半期の株式資本市場関連の手数料収入は、デリバティブ、プライムサービス、現物株式の伸びに支えられ39%増加。市場部門のプライム残高は50%超増加した。
ディールロジックのデータによると、投資銀行業界全体の収入は第1・四半期に約14%増の約282億ドルとなった。同期間の手数料収入では、シティは世界的な大手行の中で第5位となった。
ウェルスマネジメントおよびリテール銀行部門は、シティが過去12カ月間に行った資産移管を調整すると、収入が11%増加した。同部門のRoTCEは10.8%と、行内で最も低かった
費用は7%増加。退職金を含む従業員の報酬および福利厚生費の増加が主因となった。
銀行部門の収入は15%増加。投資銀行部門のディールメーキングが好調だった。株式引受手数料は64%、M&A(合併・買収)助言手数料は19%、それぞれ増加。一方、債券引受手数料は6%減少した。
長期にわたる地政学的不確実性は第1・四半期の取引には大きな影響を与えなかったものの、今後のディールメーキングの重しとなり、好調な勢いを阻害する可能性がある。
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