- 2026/04/16 掲載
当面の金利変更は不要、今後は上下双方のリスク=米クリーブランド連銀総裁
[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のハマック総裁は15日、米連邦準備理事会(FRB)が金利を変更する差し迫った必要性はないと考えているものの、今後は利下げと利上げ双方の可能性があると述べた。CNBCのインタビューに応じた。
ハマック氏は「金利は良い水準にある。私の基本見解では、金利はしばらくの間据え置かれるだろう」との見通しを示した。しかし、金利には両面的なリスクがあり、「データ次第では、より緩和的な政策、あるいはより引き締め的な政策が必要になるリスクがある」と付け加えた。
ハマック氏は、中東戦争に関連したエネルギー価格ショックが、長期にわたって目標を上回るインフレの後に発生しており、これらの要因が複合的に作用して金利政策に関する選択をより困難にしているため、現在はFRBにとって明らかに困難な時期であると指摘した。
エネルギー価格の高騰が経済のパフォーマンスにどのような影響を与えるかという点に関して、重要な問題は「エネルギー価格がどれくらいの高値で推移し、どれくらいの期間その状態が続くのか」だと指摘。エネルギー価格の高騰は「インフレを加速させる」可能性があるが、同時に「それが消費者の購買意欲に影響を与え始めれば、成長率に何らかの影響が現れ、最終的には雇用にも影響を及ぼす可能性がある」と警戒感を示した。
また、FRBは供給ショックを一時的な出来事として捉えることが多いが、今回のケースは異なる可能性があるとも指摘。「すでにインフレ率が高い状況下でこうしたショックが発生すると、低インフレで安定した時期に発生する場合とは状況が異なるかもしれない」とした。
その上で、FRBにとって「今は辛抱強く待ち、データがどのように流れていくかを見守るのが良い時期だ」とした。
ハマック氏は今年、米連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を持ち、タカ派寄りの一人として知られている。FRBが2%のインフレ目標を達成できていない現状を懸念しており、インフレ率の安定化こそが中央銀行の主要な政策課題であるべきだと考えている。
インタビューの中でハマック氏は、雇用市場は均衡状態にあり、将来のインフレ期待も抑制されているように見えると述べた。また、「過去5年間、われわれは2%の目標を上回ってきた。その間、個人は10年分のインフレを経験してきたのだ」とし、目標を上回るインフレが長期間続いたため、経済にとって特に厳しい状況となっているとも述べた。
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