• 2026/04/16 掲載

モルガンS、1─3月期は利益が予想上回る 株式取引収入が過去最高

ロイター

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Utkarsh Shetti Tatiana Bautzer

[15日 ロイター] - 米金融大手モルガン・スタンレーが15日発表した第1・四半期(2026年1─3月期)決算は、利益が市場予想を上回った。ディールメーキングの急増が追い風となったほか、株式トレーディング事業の収入が51.5億ドルと過去最高を更新した。

規制環境の緩和を背景にM&A(合併・買収)活動が活発化したことに加え、最近のソフトウエア株の急落やイラン戦争に起因する株式市場のボラティリティーが、投資銀行業務やトレーディング事業を後押ししている。

第1・四半期の総収入は206億ドルと前年同期の177億ドルから増加し、過去最高となった。

1株当たり利益は3.43ドルと、LSEGがまとめたアナリスト予想の同3ドルを上回った。

投資銀行部門の収入はアドバイザリー手数料の増加に支えられ、36%増の21億2000万ドルに急増した。株式取引事業の収入も25%増の51億5000万ドルと過去最高となった。債券取引の収入は29%増の33億6000万ドル。エネルギー市場のボラティリティーに伴うコモディティー取引の増加が主因となった。

株式引受の収入は24%増の3億9600万ドル、債券引受の収入は9.6%増の7億4200万ドルとなった。

イラン戦争を受けて原油価格が上昇し、インフレの長期化懸念が強まる中、リスク選好は低下し、新規株式公開(IPO)市場に影響を及ぼしている。シャロン・イェシャヤ最高財務責任者(CFO)はロイターとのインタビューで、IPOは同四半期中に鈍化したと言及。ただ、一部の案件に遅延が生じると予想しているものの、取引そのもののキャンセルには至らないとの見方を示した。

より安定した収益を目指し同行が注力するウェルスマネジメント部門の収入は過去最高の85億ドルとなった。一方、投資管理部門の収入は4.2%減の15億4000万ドルとなった。

テッド・ピック最高経営責任者(CEO)は声明で「機関投資家向け証券事業は、堅調な顧客エンゲージメントとグローバルな強みによる恩恵を受けた。ウェルスマネジメント事業も引き続き勢いを維持した」と述べた。

アプタス・キャピタル・アドバイザーズのポートフォリオマネジャー、デービッド・ワグナー氏は「複数の部門で予想を上回る結果となった」とし、ウェルスマネジメントへの資金流入は今後も堅調に推移すると予想していると述べた。

モルガン・スタンレーの株価は日中の取引で約4%上昇している。

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