- 2020/08/27 掲載
日経平均続落、82円安 ジャクソンホール控え模様眺め
日経平均<.N225>
終値 23208.86 -82.00
寄り付き 23311.04
安値/高値 23,177.85─23,323.07
TOPIX<.TOPX>
終値 1615.89 -8.59
寄り付き 1623.80
安値/高値 1,614.13─1,624.77
東証出来高(万株) 92362
東証売買代金(億円) 17234.11
東京株式市場で日経平均は続落した。寄り付きでは小反発となったものの、マイナス転換後は米中対立を巡る地政学リスクや安倍首相の健康問題、為替の円高基調などが意識され、下げ幅を拡大した。今晩控えている年次経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)でのパウエルFRB議長講演を前に見極めムードも強まり、東証1部の売買代金は2日連続で2兆円を下回った。
TOPIXも続落。東証33業種では保険業、鉱業、不動産業、空運業などの28業種が値下がりした。ゴム製品、サービス業、倉庫・運輸関連などの5業種は値上がりした。
市場ではジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長講演を今晩控えていることもあり、見極めムードが強まった。三井住友DSアセットマネジメントのシニアストラテジスト、市川雅浩氏は「講演で予想されているところは、インフレ目標である2%の上振れについてなんらかのメッセージを出してくるところ。加えて、フォワードガイダンスの導入やイールドカーブ・コントロールについて前向きになハト派的ニュアンスがでてくれば、株価は動くだろう」との見方を示した。
そのほか、国内では安倍晋三首相が28日に記者会見をする方向で調整していることや、週刊文春が安倍首相の潰瘍性大腸炎が再発したと伝えたことが話題となり、上値を抑えた。市場では「辞任となると株価は一時的に下がるとみられるが、アベノミクスの成果は今一つ。政府と日銀との政策協定(アコード)も安倍首相と黒田総裁の個人的な関係で成り立っているわけではないので、金融政策の方向は変わらないと考える投資家が多い」(国内証券)との声が聞かれた。
個別では、リクルートホールディングス<6098.T>が5.62%高。26日発表した2020年4─6月期の連結営業利益が前年同期比62.6%減だったが、いったんのアク抜け感から買われた。
東証1部の騰落数は、値上がり805銘柄に対し、値下がりが1287銘柄、変わらずが80銘柄だった。
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