• 2020/08/31 掲載

中国製造業PMI8月は51.0に低下、非製造業は好調

ロイター

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[北京 31日 ロイター] - 中国国家統計局が31日発表した8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は51で、7月の51.1から若干低下し、市場予想(51.2)も下回った。同国南西部の洪水による生産の一時停止が影響した。

景況改善・悪化の分岐点の50は引き続き上回った。

同時に発表された非製造業PMIは55.2で、前月の54.2から大幅に上昇、新型コロナウイルス危機からの中国経済の回復に寄与した。

中国の製造業は新型コロナウイルス流行で経済活動が停止した以前の水準に回復しつつあるが、回復度合いは一様ではない。

小規模企業のサブ指数は47.7で、前月の48.6から低下。統計局幹部によると、半数以上が需要の欠如を報告したほか、40%超が資金繰り難を訴えている。

重慶市や四川省の一部企業では豪雨や洪水の被害を受け、原材料の調達サイクルが長期化し、受注減や工場生産の縮小につながっているという。

新規輸出受注を示す指数は49.1となり、前月の48.4から改善。受注の底打ちを示している。

INGの中華圏チーフエコノミスト、アイリス・パン氏は、「成長のけん引役が明確になった。海外需要の回復は緩やかにとどまる見通しで、渡航制限は海外のコロナ感染者が落ち着かなければ緩和されない。それまでは経済成長の国内依存度がさらに高くなる」とした。

経済成長の強力なけん引役である建設部門の活動は8月に鈍化。中国南部の洪水が原因だったとみられる。ただ、アナリストは豪雨が収まれば、中国政府によるインフラ建設推進とその背景にある緩和的政策が押し上げ効果を発揮すると予想する。

HSBCは、第3・四半期の中国の国内総生産(GDP)が前年同期比5.4%増、第4・四半期は6.2%増となり、新型コロナウイルス危機前の水準を回復すると予想。

一方、米中関係の悪化や今冬の新型コロナウイルス感染の再拡大により、回復は足踏みとなると懸念するアナリストもいる。

キャピタル・エコノミクスのシニアエコノミスト、ジュリアン・エバンズ・プリチャード氏は非製造業部門の改善は景気回復の裾野が広がっていることを示唆していると指摘。

「投資主導型の景気回復が、ゆくゆくは消費者信頼感や家計支出を押し上げ、景気回復が持続されるというわれわれの見方と整合的だ」とした。

*内容を追加しました。

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