- 2020/09/10 掲載
午後3時のドルは106円前半、ECB理事会待ち
ドル/円
午後3時現在 106.11/13 1.1825/29 125.50/54
午前9時現在 106.22/24 1.1801/05 125.38/42
NY午後5時 106.17/20 1.1802/04 125.31/35
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べわずかにドル安/円高の106円前半だった。日米株価の反発により朝方はリスク選好の円売りが優勢だったが、午後にはドル売りが優勢となった。欧州中央銀行(ECB)の理事会を前に追加緩和の思惑が後退していることや、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン
ドルは日経平均の上昇期待を背景に午前9時過ぎに106.30円まで上昇した。しかし、8日に付けた直近の高値106.38円を超えられなかったことや、五・十日で予想されていた実需のドル買いがほとんどなかったこと、米長期金利が低下したことなどで、反落に転じ106.06円まで下落した。
テクニカル要因以外では、きょう開催される欧州中央銀行(ECB)理事会で、域内総生産(GDP)見通しが上方修正されるとの思惑が台頭し、追加緩和期待が後退していることや、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンによる米宝飾品大手ティファニー買収断念の発表などがドルの上値を抑えたという。[nL4N2G63QL]
「ヴィトンのティファニー買収断念で、160億ドル相当の潜在的なユーロ売り/ドル買い需要が消えたことになる」(アナリスト)という。
LVMHは、米国による追加関税発動に向けた動きを理由にフランス政府から買収延期を求められたとした。これに対しティファニーは、合意通り買収を完了するよう求めてLVMHを提訴した。
ユーロ/円は125円半ば。前日につけた3週間ぶり安値124円前半から切り返した水準でもみあった。きょうは理事会声明やラガルド総裁の会見で「最近のユーロ高、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策修正などを、どう評価するかが注目点」(外銀)という。
ポンドは現在138円付近。前日につけた1カ月ぶり安値136円半ばから切り返したものの、参加者は上値追いに慎重だ。
英政府は9日、欧州連合(EU)離脱協定の一部の無効化につながる法案を提出した。EUは英国が離脱協定の修正を試みれば英国との自由貿易協定(FTA)は実現しないと警告しており、交渉を巡る混迷が一段と深まった。交渉は混迷が一段と深まっている。[nL4N2G6339]
(為替マーケットチーム)
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