- 2020/09/14 掲載
欧州市場サマリー(11日)
リオ・ティント
その他の資源株もポンド安と金属の値上がりが好材料となった。英国が合意なしに欧州連合(EU)から離脱するとの見方が高まる中で、ポンド売り圧力が強まった。
FTSE100種<.FTSE> は週間ベースで4.02%上昇し、4週間ぶりにプラスとなった。保険会社アビバ
中型株で構成するFTSE250種指数<.FTMC>は週間ベースでFTSE100種ほど伸びなかった。新型コロナウイルスの感染件数が増えたことで新たな行動規制が導入され、国内経済に左右されやすい消費関連株が抑制要因となった。
この日発表された7月の国内総生産(GDP)は3カ月連続で拡大したものの、新たな行動規制が今後成長を抑制するとみられる。
<欧州株式市場> 不安定な相場展開の末、反発して取引を終えた。英国が合意なしに欧州連合(EU)を離脱する可能性が高まり経済への影響が不安視されるものの、合併・買収(M&A)の動きが加速している兆しが買い材料となった。
英国のEU離脱が決まってから4年間が経った今、EUは合意なき離脱への備えを加速している。双方が合意した離脱協定を英ジョンソン首相が変更する計画について、EU当局は加盟27カ国に説明する方針。
欧州の通信会社アルティス
スイスの製菓・製パン大手アリスタ
欧州の取引所大手ユーロネクスト
<ユーロ圏債券> 欧州中央銀行(ECB)はややハト派的との見方が広まったことを受け、国債利回りが低下した。
ECBは10日の理事会で緩和的な政策の維持を決定。ラガルド総裁は理事会後の会見で、ECBはユーロを注意深く見守っていると述べた。
この日はECBのレーン専務理事兼主任エコノミストと、ECB理事会メンバーであるビルロワドガロー仏中銀総裁がユーロ高に起因するリスクを指摘し、ユーロ高で物価圧力が抑制されるため、ECBの政策に影響が及ぶとの認識を示した。
INGのシニア金利ストラテジスト、アントワーヌ・ブーベ氏は「全般的なトーンはハト派的だ」と述べた。
独10年債
イタリア国債利回りも全般的に低下し、10年債
バークレイズ・リサーチは「ECBは来年3月までにパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の2回目の調整を発表するだろう。ECBの戦略見直しは近く再開され、インフレ目標が変更される公算がある」とした。
この日は米国債利回り低下のほか、株式市場のボラティリティーが高まっていることで安全資産とされる国債に買いが入ったこともユーロ圏国債利回り低下の要因となった。ウニクレディトのアナリストは「このところ、中核国の国債が株式市場の動向に一段と敏感に反応するようになっている。株価と中核国国債利回りの連動性は高まっている」とした。
<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード
ユーロ/ドル 1.1829 1.1834
ドル/円 106.16 106.22
ユーロ/円 125.59 125.70
>
<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード
STOXX欧州600種 367.96 +0.48 +0.13 367.48 <.STOXX>
FTSEユーロファースト300種 1427.95 +2.23 +0.16 1425.72 <.FTEU3>
ユーロSTOXX50種 3315.81 +3.04 +0.09 3312.77 <.STOXX50E>
FTSE100種 6032.09 +28.77 +0.48 6003.32 <.FTSE>
クセトラDAX 13202.8 -6.05 -0.05 13208.89 <.GDAXI>
4
CAC40種 5034.14 +10.21 +0.20 5023.93 <.FCHI>
<金現物> 午後 コード
値決め 1947.4
1>
<金利・債券>
米東部時間14時3分
*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード
3カ月物ユーロ 100.49 0.00 100.49
独連邦債2年物 112.29 +0.06 112.23
独連邦債5年物 135.09 +0.31 134.78
独連邦債10年物 173.96 +0.85 173.11
独連邦債30年物 219.70 +2.52 217.18
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード
独連邦債2年物 -0.693 -0.025 -0.669
独連邦債5年物 -0.694 -0.048 -0.641
独連邦債10年物 -0.481 -0.055 -0.427
独連邦債30年物 -0.038 -0.057 0.018
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