• 2020/09/17 掲載

737MAX墜落、「ボーイングとFAAの過失」と米議会報告書

ロイター

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[ワシントン 16日 ロイター] - 米議会下院の運輸・インフラ委員会は16日、346人の乗客・乗員が死亡した米航空機大手ボーイング旅客機「737MAX」の墜落事故2件を巡る18カ月間にわたる調査の結果、ボーイングと米連邦航空局(FAA)が過ちを「恐ろしいほど積み上げた」との見解を示した。

委員会は最終報告書でボーイングとFAAを厳しく批判。墜落事故が「一つの失敗や技術的な過ち、誤った管理によって起きたものではない」と指摘した上で、「ボーイングのエンジニアが技術的な仮定を間違ったことやボーイングの経営陣による透明性の欠如、FAAによる非常に不十分な監督といった一連の過ちが恐ろしいほど積み上がったために起きた」と結論付けた。

737MAXは、エチオピア航空302便がアディスアベバ近辺で墜落し、乗っていた157人全員が死亡。その後、2019年3月に運航停止となった。それに先立つ18年10月には、ライオンエアの737MAXがインドネシアで墜落し、189人が死亡していた。

報告書は「ボーイングはMAXの設計と開発に失敗し、FAAはボーイングの監督と旅客機の認証で失敗を犯した」とした。旅客機の設計とFAAの承認における一連の問題点を詳細に指摘した。

ボーイングは「事故とわれわれが犯した過ちから、企業として多くの厳しい教訓を得た」と述べた。

FAAは声明で「報告書で特定された改善点を導入するために」議員と協力していくと表明した。

報告書は、双方の墜落事故に関連したとされる失速防止システム(MCAS)という安全機能を中心に、ボーイングが「設計と性能で誤った憶測をした」とし、「FAAと顧客、737MAXの操縦士に重大な情報を隠した」と批判した。

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