- 2020/09/24 掲載
ECB、企業向け貸付債権販売でネット市場の立ち上げを構想
経済支援に加え、米投資家による市場支配からの防衛を狙ったものだ。
欧州中央銀行(ECB)当局者によって考案された今回の構想は、未返済融資が積み上がるのを防ぎ、「(行き詰まった企業に対する)ディストレスト債権」が買いたたかれるのを回避することを目指している。
ECBのエドワード・オブライエン氏はロイターに、「このアイデアは、アマゾンや米イーベイのウェブサイトのようなサイトを立ち上げ、小規模なポートフォリオ投資家向けの市場をつくるものだ」と語った。
オブライエン氏は「不良債権市場は一部の大手投資家に独占されている。ある大手の買い手が大規模なポートフォリオを割引価格で買い取るというのが典型的な例だ」と話した。
大手会計事務所デロイトの調査によると、2014─19年に欧州で販売された計4500億ユーロの債権のうち、ほぼ半分が米大手投資会社のサーベラス、ブラックストーン、ローン・スターと、米金融大手ゴールドマン・サックスによって買い取られた。
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